Portforio


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子と対話する胎動カウント腹巻き

胎動は母親と我が子を繋ぐ大切なものですが、カウントの継続がしづらいという障壁があります。この障壁に着目しました。

胎動カウントとは
胎児が10回胎動するのにかかる時間を計測する健康法。 医師から推奨されることもあり、所要時間は20-30分ほど。


GUGEN2019

1人

UX / Mechatronics

1年(構想7ヶ月 – 実装3ヶ月 – 仕上げ2ヶ月)

アナログデバイセズ賞

Arduino / Rhinoceros / After Effects / Premiere Pro


GUGENコンテスト

GUGENコンテストは、 実用性や商品性の高いアイデアを表彰するMakersの登竜門です。159作品から一次審査を通過した作品が展示され、各ブースでプレゼンテーションを行いました。

RESEARCH

胎動カウントが寝落ちして続かない

胎動カウントには約25分かかるため、継続して行うことが難しいという声を聞きました。

インタビュアー : バイト先の妊婦さん
形式: 対話式インタビュー・プロトタイプの使用
所要時間 : 1時間

PROBLEM

①拘束時間が長いので面倒

計測中は他のことをできないので、飽きてしまう。

②作業的で我が子とは離れた関係

我が子の動きを「回数」として記号的に捉えている

DISCOVERY

お母さんは我が子の姿を想像する

カウントを作業的にやるのではなく、我が子と対話するようなUIが必要ではないか

赤ちゃんの様子はコロコロ変わる

数値的に記録を見るのではなく、赤ちゃんの様子を見れるようにすると良いのではないか

SOLUTION

①胎動カウントを自動化

計測中は他のことをできるので、寝落ちする心配が少ない

②赤ちゃんとの関係を近づける

赤ちゃんと対話しているかのようなUI設計に。記録方法も数値ではなく感情的にわかるものにする

PRODUCT

CONCEPT

子と対話するような胎動カウント

圧力センサが入った腹巻を巻くだけで、簡単に胎動カウントを行 うことができます。胎動を感知すると、お母さんから見たお腹を模した曲線が波打ちます。

ESP32と圧力センサを使った自動化

圧力センサの値がWi-Fiでスマホに送信されます。強さによって表示の仕方を変えます。

感覚的な計測

数値的に時間を提示するのではなく、我が子が見せる様々な姿に沿うように感覚的な結果画面を作成しました。

VALUE

胎動カウントが楽にできる

テクノロジーと命を自然な関係にする

完成までのあれこれ

1年生の冬の時に、考え始めたときは胎動の記録をスノードーム状の思い出に残す提案でした。 しかし、胎動という生命の証を、改めて形にして残すということに違和感を感じたのと、表現の生々しさからボツになりました。

インターン先に育休に入る方がいたので、実際にお話を聞いてみるとリアルな感情や気づかなかった視点などを得ることができました。そこから、ひたすら思索を重ねました。

ESP32を使うのは初めてだったので苦難することが多かったですが、格闘の末なんとかできま した。当初胎動とともに光らせる案もありましたが、妊婦さんは光がなくとも胎動を感じるため、余分な機能だと思いなくなりました。

あとがき

この作品は、デザインエンジニアリングの第一歩として作った作品です。テクノロジーによっ て人間ができることは拡張する一方、テクノロジーに全てを委ねると人間として退化してしまう危険性もあります。そこで私がデザイナーとしてできることは、テクノロジーと人間の関係性をできるだけ自然な形にしてあげることだと考えました。構想自体は一年生の頃から考えていたもので至らない点などはありましたが、ここまで形にできたこと、そしてGUGEN2019では様々な方からフィードバックをいただけて自分としても大きく成長した作品でした。

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